撮影と合成について

 ここからはフォトショップ的なソフトが扱えること前提で書きますのでご了承を。

●ズビズバ毒電流

かなり初期の頃に作ったテスト画像(電子書籍には入っていません)。
イーグのボディがオレンジ色だ。
右が元画像。稲妻を光源とした感じの光を人物に当てて撮影してます。
何か歯が光りすぎてて変だ。テストだからいいけど。


で、上からレイヤーを3枚「スクリーン」で重ねます。

上の2枚はフォトショでの手描き。

3枚目の光は素材集の写真。
手描きのモノばかり重ねると何かウソっぽくなるので。
いや、どうせウソなんだけどさ。


手描きの稲妻にフィルタで「移動ぼかし」をかけると
ちょっとイイ感じになります。



こんな感じのテスト画像をいくつか作って
アッセン画像の方向性みたいなものを決めていきました。

ドゥームダイバーのパッケージ画像


みんな大好き、ドゥームダイバーだ。

この頃のアッセンのパッケージ画像は細長い長方形だったので
その中に収めるにはポージングの工夫が色々必要だ。

まずはラフを作って相談して、下の赤丸のやつに決定だ。

同時に背景を含めての全体のライティングを決めておきます。
これちゃんとやっとかないと後が大変だから。

でもって本番の撮影。
フィギュアの切り抜きはパスで行います。あと、手前に来る腕とかもパスを描いときます。
面倒くさいけど、これちゃんとやっとかないと以下同文だから。

アッセンブルボーグ



パスはけっこう丁寧にやってます。
これで境界線を少しだけボカして切り抜きます。
どれ位ボカすかは、その時々です。
部分的にボカシ具合を変える場合もあります。


それから撮影時のバックの色は
後で合成する背景画像に合わせて選びます。
ームダイバーは銀色なのでバックの色が
ボディのフチに映り込みやすいです。
他のアッセンもツヤがあったり透明だったりで
撮影時のバックの影響は大きいです。

今回は合成する背景が煙がかった赤なので薄茶色で。

合成する背景が真っ赤な時は撮影時の背景も
真っ赤なやつでやります。


あとね、この赤く照らされてるのは
何回かに分けて色んな方向から照らしたのを合成して、
中央のライトで照らされてる感じにしてます。



で、このようにレイヤーを重ねていきます。


煙01のレイヤーは
まずフィルターとかで全体に煙を描きます。
そして前述のパスで選択範囲を作って
消しゴムで煙をイイ感じに消していきます。

イメージとしては図のような感じ。
煙の層から抜け出ているようにして奥行きを出します。
あと、ディテールの見え方に強弱をつけたりとか。


ASSEMBLE BORG


各レイヤーの不透明度を調整してRGB画像の出来上がり。

これはパッケージ画像なので、このあと印刷用に4色分解し
CMYKの色版ごとにあれこれ調整します。




※ちなみに作業中の実際の画像の大きさはこんなもんです。
   (クリックすると別ウインドウで表示)
         

ドゥームダイバー


ドゥームダイバーあたりまでは、まだこのカメラを使っていました。
アタッチメントで広角寄りのレンズを付けて。

その後さすがに限界を感じ、ミラーレスカメラを買いました。
やっぱり手動であれこれ出来ないと。


アッセンブルボーグはガンプラと違って
透明だしツヤツヤだしで、色々戸惑う事も多かったです。

でも何よりも一番の問題は胸のメッキパーツ。
気を付けないとカメラや俺の顔が映りこんでたりするので、ちゃんとCGで消さないと